足の研究 +
脱げないココピタ開発ストーリー
足の生理研究(温熱・発汗)
足の発汗は2種類あることが知られています。
精神性発汗
緊張などによる発汗です。足の裏と手のひらだけに起きるもので、周囲温度には関係しません。
温熱性発汗
いわゆる暑いときの発汗です。
マイクロスコープを使用し、直接観察することによって、足の各部位による発汗現象の違いを明らかにしています。
- 発汗現象観察
- 汗口数計算
- 能動汗腺数計測
形態研究
年代や性別ごとの足の形状を測定して、靴下の開発に活用しています。
今後は高齢者の人口構成比の高まりに対応するため、シニアの足計測も充実させていきます。
評価測定
運動時の靴内・靴下内環境測定
実際に靴下を履き、歩行時の靴内や靴下内の温度や湿度の変化を計測し、評価しています。
靴内・衣服内シミュレーター試験
任意の外気・任意の皮膚温での素材の試験を行っています。例えば、ある素材を着用した時の夏場の靴内や衣服内環境をシミュレーションしています。
脱げないココピタ開発ストーリー
足もとのオシャレを快適に楽しみたい
女性の悩みから生まれた「脱げないフットカバー」
「脱げないココピタ」の開発のきっかけは、2014年頃に会社に寄せられた「フットカバーが脱げてしまう」という、お客様からの声でした。しかし社内では、「パンプスなどから見えない」と「脱げない」を両立することが難しいという課題がありました。
そこでこれらを解決するフットカバーをつくろうと、開発が始まりました。研究開発担当は靴の製造工程から学習し、靴と靴下と足の間で発生する摩擦力に注目しました。
靴や足の動き、素材の伸縮性などを研究しながら、横だけでなく縦にも滑り止めをつけるとズレにくくなるのではないかと仮説を立て、試作品を製作。その結果、かかとをしっかりホールドする「コの字型ストッパー※」の開発にたどり着いたのです。
女性社員による試着を重ね、試行錯誤を繰り返し、発売までの試作品は1,000足を超えていました。
開発から4年、2018年3月にフットカバーは脱げるという不快感を解消した、新たなフットカバー「脱げないココピタ」が誕生しました。
※特許第6449036号